デジタル資産の相続|ポイント・サブスク・SNS・ネット銀行の対処法

公開日: 2026/5/8

本記事の情報源について

法務省・国税庁・裁判所・日本年金機構・金融庁等の公的機関の情報をもとに作成しています。 内容の正確性に努めていますが、法令は改正される場合があります。 具体的な手続きについては最新の公的情報をご確認のうえ、司法書士・弁護士・税理士等の専門家にご相談ください。

デジタル資産とは:相続手続きが必要なものと不要なもの

「デジタル資産」とは、インターネット上に存在する財産的価値や資産です。現金や不動産と違い、ログインIDとパスワードがないと存在すら確認できないものが多く、相続手続きが特に難しい分野です。

デジタル資産の種類と相続上の扱い

種類具体例相続手続きの必要性
ネット銀行の預金楽天銀行・住信SBIネット銀行・PayPay銀行等必要(銀行への届出が必要)
証券口座SBI証券・楽天証券等必要(証券会社への届出が必要)
仮想通貨・暗号資産ビットコイン・イーサリアム等必要(取引所への届出 or 秘密鍵で管理)
ポイント・マイル楽天ポイント・ANAマイル・Tポイント等原則として相続不可(規約で死亡で消滅)
サブスクリプションNetflix・Spotify・Adobe等解約手続きが必要(放置すると引き落とし継続)
SNSアカウントInstagram・X(旧Twitter)・YouTube等各プラットフォームの規約に基づき対応
ゲームアカウント・アイテムオンラインゲームのキャラクター・アイテム原則として相続不可(規約で譲渡禁止が多い)

ネット銀行・証券口座:通帳がなくても相続できる

ネット銀行・ネット証券は通帳がなく、残高の確認自体が困難なケースがあります。ただし手続きは通常の銀行・証券と同様に行えます。

  • STEP1: 故人のメール・スマホから利用しているネット銀行・証券を特定する
  • STEP2: 各金融機関のWebサイトで「相続手続き」を検索し、問い合わせ先を確認
  • STEP3: 死亡診断書・戸籍謄本・相続人の本人確認書類等を提出
  • STEP4: 相続人の口座に振り込み、または相続人名義に変更

💡 ポイント:全国銀行協会の「預金口座照会制度(2018年〜)」を利用すると、故人が口座を持っているか一括で照会できます(有料・弁護士等が必要)。利用している銀行が不明な場合に便利です。

サブスク・定額サービスの解約:放置すると費用が発生し続ける

NetflixやSpotifyなどは、口座が凍結されていなければ引き落としが継続します。早めに解約手続きを行いましょう。

  • 解約方法:各サービスのアカウント管理ページから解約するか、カスタマーサポートに死亡の旨を伝える
  • 支払いに使われているクレジットカードを解約することで、連鎖的に解約できる場合もある
  • Apple・Googleのサブスクまとめ払いの場合、端末のサブスク管理画面を確認する

生前にやっておくべきこと:デジタル資産リストの作成

デジタル資産は「存在すること自体」を家族が知らないことが最大の問題です。生前に一覧を作成しておくことで、相続人の負担を大幅に減らせます。

  • 利用しているネット銀行・証券・保険のID・パスワードをリスト化する(エンディングノートや金庫に保管)
  • 暗号資産の保管場所(取引所名・ウォレットの秘密鍵)を記録する
  • 自動引き落としのサブスク一覧を作成する
  • SNSアカウントを「追悼アカウント」にする設定・削除する指定を行っておく(Facebookは生前に設定可)

⚠ 注意:IDとパスワードをメモ帳のファイルやクラウドだけに保存するのは危険です。紙に書いて封筒に入れ、「自分が死んだときに開けること」と記載して金庫や信頼できる場所に保管してください。

よくある質問

Q. 楽天ポイント・ANAマイルは相続できますか?

多くのポイント・マイルは利用規約で「本人死亡により消滅」または「譲渡・相続不可」と定められています。事前に各サービスの規約を確認してください。ANAマイルは遺族への移行制度(有料)がある場合があります。

Q. 故人のSNSアカウントはどうすればいいですか?

X(旧Twitter)・Instagram等は申請により削除できます。Facebookは「追悼アカウント」への移行または削除が可能です。各プラットフォームの「亡くなった方のアカウントの報告」フォームから手続きしてください。

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