暗号資産(仮想通貨)の相続手続き|秘密鍵がないと永久に取り出せない
公開日: 2026/5/8
本記事の情報源について
法務省・国税庁・裁判所・日本年金機構・金融庁等の公的機関の情報をもとに作成しています。 内容の正確性に努めていますが、法令は改正される場合があります。 具体的な手続きについては最新の公的情報をご確認のうえ、司法書士・弁護士・税理士等の専門家にご相談ください。
目次
暗号資産の相続で最も重要なこと:秘密鍵(シークレットキー)
銀行口座は「通帳と印鑑がなくても銀行に届け出れば相続できる」のに対し、暗号資産のウォレット(個人で管理するもの)は「秘密鍵(パスワードのようなもの)を持っていないと誰も取り出せない」という根本的な違いがあります。秘密鍵が失われると、その暗号資産は永久に誰もアクセスできなくなります。
⚠ 注意:秘密鍵はどこかに書き留めておき、信頼できる場所(金庫・遺言書と一緒)に保管してください。クラウドやメモ帳への保存はハッキングリスクがあります。終活の一環として「自分が持っている暗号資産の種類・取引所名・秘密鍵の場所」をエンディングノートに記録しておくことを強くお勧めします。
暗号資産の相続:取引所(ビットフライヤー・コインチェック等)に預けている場合
取引所(取引プラットフォーム)に保管している暗号資産は、取引所ごとの相続手続きを行えば相続できます。銀行口座の相続手続きに似ています。
- •STEP1: 故人が利用していた取引所を特定する(メール・通帳・スマホアプリを確認)
- •STEP2: 各取引所のカスタマーサポートに「名義人死亡による相続手続き」を問い合わせる
- •STEP3: 取引所が指定する書類(死亡診断書・戸籍謄本・相続関係説明図など)を提出
- •STEP4: 相続人名義の取引所口座へ移管、または現金化して振り込んでもらう
ℹ 補足:国内主要取引所(ビットフライヤー・コインチェック・GMOコイン等)はすでに相続手続きの窓口を設けています。まず各取引所のWebサイトで「相続手続き」を検索してください。
暗号資産の相続税:いつ・いくらで評価するか
相続した暗号資産も相続税の課税対象です。評価額は「被相続人が亡くなった日の取引所の価格(終値)」で計算します。
暗号資産の相続税評価(例:ビットコイン5枚を相続)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 評価基準日 | 相続開始日(亡くなった日) |
| 評価額の計算 | 亡くなった日の取引所終値 × 保有数量 |
| 例 | 死亡日のBTC価格が1,000万円 × 5枚 = 5,000万円として評価 |
| 申告先 | 被相続人の住所地を管轄する税務署(他の相続税申告と合算) |
⚠ 注意:暗号資産の価格は日々変動します。亡くなった日の「終値」を正確に記録・証明する必要があります。主要取引所の過去の価格は各取引所のWebサイトで確認できます。
よくある質問
Q. 故人が暗号資産を持っていたかどうかわかりません
銀行通帳に取引所への入金履歴がないか確認してください。また、スマホやPCに取引所アプリがインストールされていないか、確定申告書に「雑所得」として暗号資産の利益が記載されていないかも確認ポイントです。
Q. 秘密鍵がわからない場合、専門家に解析してもらえますか?
原則として不可能です。秘密鍵は数学的に解読できない仕組みになっており、正規の解析サービスも存在しません。「秘密鍵を復元できる」と称する業者は詐欺の可能性が高いため注意してください。
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