相続手続きの費用はいくら?専門家費用と自分でやった場合の徹底比較

公開日: 2026/5/7

本記事の情報源について

法務省・国税庁・裁判所・日本年金機構・金融庁等の公的機関の情報をもとに作成しています。 内容の正確性に努めていますが、法令は改正される場合があります。 具体的な手続きについては最新の公的情報をご確認のうえ、司法書士・弁護士・税理士等の専門家にご相談ください。

相続手続きの費用:全体像

相続手続きにかかる費用は大きく「実費(印紙代・登録免許税・証明書取得費用など)」と「専門家報酬」の2種類に分かれます。実費は手続きの種類によって数百円から数十万円まで幅があります。専門家報酬は依頼する専門家の種類・手続きの複雑さ・財産額によって大きく異なります。なお、信託銀行が提供する「遺産整理業務」は手続きをまるごと代行してくれる便利なサービスですが、費用は財産額の1〜2%程度(最低50〜100万円程度)かかることが多く、100〜300万円規模になることも珍しくありません。

手続き別:実費の一覧

各手続きにかかる実費の目安は以下の通りです。なお、金額は2026年時点の一般的な目安であり、変更される場合があります。

  • 戸籍謄本:1通450円(除籍謄本・改製原戸籍は750円)
  • 住民票・印鑑証明書:1通300〜400円程度
  • 相続放棄申立:収入印紙800円+郵便切手代
  • 相続登記(登録免許税):固定資産評価額×0.4%
  • 遺産分割協議書の公正証書化:財産額により1万〜10万円程度
  • 相続税申告:実費なし(税理士報酬は別途)
  • 銀行の相続手続き:多くの場合実費なし

専門家別:報酬の相場

専門家に依頼する場合の報酬相場は以下の通りです。ただし、あくまでも目安であり、事務所や案件の複雑さによって大きく異なります。複数の専門家に見積もりを取ることをお勧めします。

  • 司法書士(相続登記):5〜15万円程度(不動産の数・複雑さによる)
  • 司法書士(相続放棄):1〜3万円程度
  • 税理士(相続税申告):遺産総額の0.5〜1%が目安・最低報酬30〜50万円が多い
  • 弁護士(遺産分割交渉・調停):着手金30〜50万円+成功報酬(経済的利益の8〜16%程度)
  • 行政書士(遺産分割協議書作成):3〜10万円程度
  • 信託銀行(遺産整理業務):財産額の1〜2%(最低50万円〜、100〜300万円規模も)

自分でできる手続きと費用

争いがなくシンプルなケースでは、多くの手続きを自分で行うことができます。自分でやる場合は実費のみで対応できるため、専門家報酬を大幅に節約できます。ただし、間違えた場合の修正コストや時間的コストも考慮して判断してください。

  • 死亡届・各種行政届出:実費ほぼゼロ
  • 銀行口座の相続手続き:実費ほぼゼロ(書類収集費用のみ)
  • 相続放棄:収入印紙800円+戸籍謄本等の実費(合計3,000〜5,000円程度)
  • 相続登記:登録免許税(評価額×0.4%)+戸籍謄本等の実費
  • 準確定申告:実費ほぼゼロ(税務署・国税庁のウェブサイトの書式を使用)

費用を抑えるポイント

相続手続きの費用を適切に管理するためのポイントをまとめます。まず相続税申告が本当に必要かを確認することが重要で、基礎控除(3,000万円+600万円×相続人数)以下であれば申告不要です。不要な専門家費用を払わないためにも、まず自分で全体像を把握することが有効です。

  • 争いがなければ専門家不要の手続きも多い。まず手続き全体をリスト化する
  • 相続税申告が必要かどうかをまず自分で試算する(基礎控除の計算)
  • 複数の手続きを同じ専門家にまとめて依頼するとセット割になることが多い
  • 法テラス(日本司法支援センター)の収入要件を満たせば弁護士費用の立替制度を利用可能
  • 法務局の登記相談(予約制・無料)を活用すれば相続登記を自分でやりやすい

情報整理ツールで全体像をつかむ価値

信託銀行の遺産整理業務に100〜300万円かかる一方、まず相続手続き全体の流れを把握して自分で対応できるかどうかを見極めるだけであれば、はるかに低コストで実現できます。本サービスでは月980円で相続手続きの管理・整理をサポートしており、何から始めればよいかわからないという最初のハードルを低くすることを目的としています。実際に専門家への依頼が必要かどうかを判断してから専門家に相談することで、費用対効果を高めることができます。

よくある質問

Q. 相続手続きの費用は誰が払うのですか?

法律上は相続人が各自の負担で払うことが原則ですが、実務上は遺産の中から支払うことが多いです。相続人間で協議して費用負担の方法を決めることができます。ただし、相続財産から費用を支払う場合は遺産分割協議の内容に影響することがあるため、事前に相続人間で合意しておくことをお勧めします。

Q. 相続手続きの費用は相続財産から払えますか?

原則として可能ですが、銀行口座は相続手続き完了前に凍結されている場合があります。2019年の法改正により、仮払い制度を使えば相続財産の一部(法定相続分の3分の1かつ150万円以内)を各相続人が単独で引き出すことができます。手続き費用のための資金確保については、金融機関に事前に相談することをお勧めします。

Q. 費用をかけずに相続手続きをするには?

争いがなくシンプルなケースであれば、多くの手続きを自分で行えます。裁判所・法務局・税務署のウェブサイトや窓口相談(多くは無料)を活用してください。自治体によっては相続手続きの無料相談窓口を設けている場合もあります。ただし、相続税申告が必要なケース・不動産が複数あるケース・遺産分割で争いがあるケースは、自力でやろうとすると時間と労力が大きくかかるため、費用対効果を慎重に判断してください。

Q. 相続税がかかるかどうかはどう判断する?

まず法定相続人の数を数えて基礎控除額(3,000万円+600万円×相続人数)を計算します。次に被相続人のすべての財産(不動産・預貯金・株式・生命保険金など)の合計額を概算します。財産合計が基礎控除額以下であれば相続税の申告は不要です。不動産がある場合は路線価(国税庁のウェブサイトで確認可能)を使った評価が必要で、概算が難しい場合は税理士への無料相談を活用してください。

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